· 

パーソナルカラーは歳をとると変わるのか

今回は、セミナーの参加者のみなさんや個人のお客様からも良くある質問"パーソナルカラーは歳をとると変わるのか"について書こうと思います。

「もう歳だから鮮やかな色は浮いちゃっておかしい」という人もいれば、
「歳のせいか、くすんだ色は顔色が悪くみえて余計オバサンぽくなっちゃう」という人もいる。

歳だからくすんだ色が調和する・・・?
歳だから鮮やかな色でアラ隠し・・・?

たしかに歳をとると肌のハリや艶も衰えるし、くすみも目立ってくる。

そういった見た目の変化で似合う色が変わるのか。気になりますよね。

私は個人サロンをお休みしていた時期があるのですが、再開を知って何年ぶりかに再度いらしてくださるお客様も多くいらっしゃいます。

短い方では5年くらい、長い方だと十数年ぶりも!

新しくはじめた骨格診断や顔タイプ診断を受けたりお買い物同行プランのお申し込みが多いのですがとても久しぶりの方は似合う色も確認しながらのアドバイスをするようにしています。

そのなかで思うのは、みなさん似合う色をファッションに取り入れて実践してくださっている中で、

・過去から今まで特に変化を感じていない方
・以前よりグレイッシュな色がイマイチになった気がする、暗めの色が似合うようになった気がするなどの変化を感じている方

の両方がいらっしゃるということ。
カラー診断を受けると色を意識して見るようになるので、自分でも似合う似合わないがなんとなくわかるようになります。

変化を感じているのはだいたい診断から10年位経っている方。

例を2つほどあげますね。


◆ケース1◆
前回(20代後半)の結果…オータム
今回(30代後半)…1stオータム、2nd スプリング

最近オレンジや黄緑は明るめ(スプリングの色)も良いのでは?と思えるとのことで再チェック。

オータムさんでも前回のベストカラーはディープオータム(黄みのあるクリアな暗い色)で、そこは変わらずベストカラー。
一方黄みのあるクリアな色はもともと全体的に似合う要素をお持ちのため、年齢やライフスタイル(アクティブなスポーツ系の趣味を始められた)の変化で、オータムより明るいスプリングの色が肌の艶やハリなど若々しさを強調して似合い度が上がったと思われます。

◆ケース2◆.
前回(40代前半)の結果…スプリング寄りのサマー
今回(50代半ば)の結果…サマー

青みの強すぎないパステルカラーがベストカラーだったお客様。明るい色でもスプリング寄りかなと思う色はしっくりこなくなってきたと感じられていました。
確かにやや黄み寄りの色は少し彩度をさげてオータム寄りの明るめのナチュラルカラーのほうが上品な印象に。でもオータムの色まではいかずサマーの範囲で、でした。
もともと青みの寄りがそれほど強くはなく、明るくふんわりした色がお得意の個性をお持ちのため、肌の質感などの変化により若干ベストカラーが変化したのかもしれません。

因みに私は1stスプリング、2ndサマーですが、肌表面の黄みが強くなったせいか、ウィンターの似合わないっぷりがより顕著になりました。顔が黒くなる~。
そしてサマーのスモーキーカラーの似合い度がやや下がり、オータムもクリアな濃い色で黄みが強くなければ案外いける色も増えました。

その他、個人的な統計としては、ウィンターさんは案外変化しない人が多いな~と感じるところです。

他に例外として、大きな病気をしたからと再チェックに来られた方もいらっしゃいました。この方は特に変化はありませんでしたが、このようなケースは変わることもあるかもしれません。

以上から、
「180度反対になることはないが、シーズン間の似合い度合いが若干ずれたり、ベストカラーが変わることはある」
とお答えしています。
でもどちらかというと自分の個性にあった色は、年齢を重ねたほうがより分かりやすく顕著になるとも言えると思います。

明るさや鮮やかさ、色味の偏り(黄みよりか青みよりか)と要素を一つ一つ見ていったとき、自分をベストに見せてくれる色は変化することがあります。

でももとから備わった性質、例えばケース1の方は「黄みのある濁りのない色」、ケース2の方は「やや青みよりのソフトな色」という部分の変化はない様です。

加えて、自分が求める好みの印象やなりたい自分のイメージが変わることもありますね。

次回は前回受けてからあまり年月が経たないのに、診断結果が違ったという場合についてお話します。