どうして好きな色によって心理状態がわかったりするのでしょうか? 色とは人間にとって「刺激」です。光源(太陽や蛍光灯など)から発せられる光が物体にあたり、反射した光の一部が目に入ります。その光が網膜を刺激して生じた興奮が大脳へと伝えられ、何色だ、という認識がされます。
色によって刺激を与えられた大脳は、さらにその刺激を視床から視床下部を通してホルモン分泌器官や交感神経、副交感神経といった神経系へと伝えます。これらの器官は身体や精神のバランスを整えるのに大きく関わっているため、色の刺激を与えることは心身に影響を及ぼすことへとつながります。
色はそれぞれに異なった波長(エネルギー)を持っており、与えられる刺激は色によって異なります。つまり好きな色とは脳が心地よいと感じる色であり、どの色を好きと感じるかによって、心身が何を求めているかがわかるのです。